前回、年金は「長生きするリスク」に備える保険
という話をしました。
そして長生きに備えるというのなら、
健康で働けるうちは75歳くらいまで
自分の力で生きていく準備をする。
そして思いのほか長生きして
平均寿命を超えたときにはじめて年金でまかなおう!
って考えるのがいいんじゃないか、
つまり、鼻っから年金に依存しないということ。
そんな話をしました。
これを聞いて、
「なにを優等生のような事をいっているんだ!
それができたら何も苦労はないわー」
と感じたかもしれません。
みんな老後が不安ですからね。
そんなところに理想論を言われても、
ってことなのは十分わかっています。
反発されることを覚悟で
話したところもありますので。
別に老後の年金をあてにしないで生きようとか
そういうことではもちろんありません。
だれもが働けなくなる(稼げなくなる)ときは
間違いなくやってくるわけで
そのときには年金に頼ればいいんです。
そうではなくて、
これはなにごとにもいえることですが
100%なにかに頼り切ったり、依存していると
後悔することになるのがほとんどだからです。
日常生活の中でそのような経験がだれもがあると思うんです
こんな経験とかありませんか?
買い物で会計した後に
ポイントがついていないことに気づいたけれども
もう遅かった。
レジの店員がひとこと
ポイントカードをお持ちでないですか?って
注意喚起してくれれば済んだのに、、、
とか、
職場のAさんに、いついつまでに
やっておいてと頼んで快諾してくれたのに
いざ当日になって確認したら
日にちを間違えていたらしく
おかげで仕事のスケジュールが狂ってしまい
えらい迷惑をかけられた。
ちゃんと締め切り日のメモくらいとっておいてくれよ、、、
とかね。
これに似たようなことは他にもあると思います。
こういうときって仮に相手が悪いとしても
結局は自分が困るわけです。
相手に怒りまくって発散すれば
問題解決するならいいんですけど
それは無いですよね。
怒ってストレスを抱えるだけならまだしも
時間や労力やお金を損するのは
他でもない自分です。
だれも身代わりになってくれません。
人を攻めるよりも前に自分でやれることがある
それなら、そうならないように考えれば
いいんじゃない?ということなんです。
自分ができる範囲で困らない工夫をすれば
ある程度防止できると思うんです。
できることがあるのにその努力を怠って
降りかかってくる(かもしれない)後悔を
指をくわえて待っているのは
その後悔の大きさを考えると
僕はちょっと耐えられない。
さっきの事例で言えば、
レジの店員を責めるんじゃなくて
店員がポイント付与を忘れることを想定して
自分から「ポイントカード持ってます」
って店員に教えてあげれば
悲しい事態にはなりません。
仕事を頼んだ職場のAさんに
締め切り当日まで任せっきりだから
最後まですれ違いに気づけないんです。
前日とか前々日とかに
「お願いした仕事ありがとうね。進捗はどう?」
みたいにひとことかければ
その段階で気づくことができますよね。
直接声をかける機会がないなら
メールを送っておけばいいじゃないですか。
そうすれば、すれ違いを防止できるうえ
Aさんからは
「言いっぱなしではなく気遣ってくれてる」
みたいに好意的に見てくれたりもしますよ。
いずれも手間といえるほどの努力ではないし、
面倒臭いレベルの話じゃないと思うんです。
自分でコントロールできることがあるはず。
特に、お金と命に関わることは自分で自分を守ることが大事です
僕なんかもけっこう危ない経験をしています。
以前、話したことがありますが
本当は払わなくていい消費税を払う羽目になったのも
自分の中でひっかかりがあったのに
税務のプロにまかせっきりにしていたのが原因。
以前、家族の一人が
飛蚊症の疑いありと診断されたことがあります。
なんか違う病気が原因らしくて
治療のための投薬に先だって
副作用の事前調査だとかで何かテストをしたんですね。
投薬するには危険な反応が出たんですが
医師はそれを軽視し強行しようする。
それを知った看護師が止めようとしている
やりとりがあったらしいのです。
カーテンの向こうで。
そのやりとりを聞いていた奥さんは
なんかおかしいと思って怖くなり
その治療を辞退して病院を出たんですが
その後、何年間も体調に変化はありません。
というか、病ではなかった可能性もあります。
わかりませんが。
でも、もしそのとき医師が導くままに
しなくてもいい治療、しかもリスクを伴う行為に
体を委ねていたら大変なことになっていたかもしれません。
なにしろ、病気と診断されたこと事態が不思議で
その後も含めて全く体調に
支障をきたしていなかったわけですから。
直観は正しかったと家族で話しています。
うちのキャバリアのワンコも
命を落としかけたことがあります。
体調に異変を生じて
動物病院に連れて行ったんですね。
そしたら、膀胱に結石があると。
石を溶かす作用のあるドッグフードを
与えながら改善するまで
しばらく様子を見ましょう
となったのですが、、、
帰宅してもなんかワンコの様子がおかしいんです。
ずっと苦しんでいるんです。
いつもは寝ている時間が長いのに
夜中も一睡もできないくらい。
何か見落としがあるって直観で
翌日、別の動物病院で見てもらうと
なんと、1センチ大の石が尿道に
詰まっていると。
1センチですよ!
人間でも考えたらゾッとします。
しかも膀胱にあと4つあるというんです。
体重10キロに満たないワンコの体に
1センチ大の石が5つもある。
それを見落としたことに
先生は首をかしげていましたね。
同業者を悪くは言いませんが。
犬も猫もそうですが
おしっこが詰まって出ないのは
とても危険なんです。
あと数時間遅かったら
命を落としていたと先生に言われました。
その道のプロも所詮は同じ人間
病気に関しては僕らは素人。
プロである医師のいうことが
ふつう絶対じゃないですか。
素人考えが正しいなんて
ふつう思わないものです。
でも、いくらその道のプロでも人間。
間違ったり、あまり言いたくないですが
手を抜いたりすることがあってもおかしくない。
相手がプロであれ
手放しで頼り切るのはダメ。危険。
自分が素人であっても
そこには必ず自分のフィルターを通すことが
大事だと思った特徴的な出来事でしたね。
アフィリエイトでも同じことがいえます
サイトアフィリをやっている人間は
グーグルに依存しています。
検索エンジンのアルゴリズム次第で
サイトへのアクセスが増減するわけなので
乱暴な言い方をするなら
首根っこをつかまれているわけです。
もっと言えば、
アフィリというビジネス自体が
広告主に頼っています。
広告主が予算を削れば
その分、報酬は減るし、
もっといったら、
予算ゼロにされたら報酬はゼロです。
これだと事業が成り立ちません。
なにかに依存する範囲が広ければ広いほど
より不安定になります。
だから、そうならないように
アフィリ以外の仕事、
自分でコントロールできる仕事を模索して
やったりしているわけです。
自力で走って行くことを考える方が道が開ける
かなり話がそれましたが、
他者に依存しすぎると危ないということでは
共通する話です。
誤解のないように言いますが、
自分以外の誰も信用してはいけないとか
頼るべきではないということではありません。
ひとりで生きていけないことは
言うまでもないことでですからね。
そうじゃなくて、他者の力を借りるとしても
自分でできる範囲は
努力しましょうよということです。
手放しで信じきったり、任せっきりにしたり
丸投げにするのは色んな意味で危ないです。
年金だっていずれは頼らざるをえません。
それを頼るななんていうことは言いません。
最初からそれをあてにするのではなくて、
できるだけ自力で走って行くことを考える方が
道が開けるように思います。
そうした方がプラスに働くと思います。