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借入先を複数抱えた状態だと毎月の返済額や利息負担大きくなり、次第に返済が難しくなってきます。

そんなときに打開策として検討したいのがおまとめローン。

返済に集中し生活を立て直すための最後の砦ともなる方法であり、多重債務となったときに検討したい選択肢のひとつです。

多重債務に陥ったときには新たな借利入れができない

借入先が複数あるとその返済のために別の業者から借入れをし、そのお金で返済に充てるという発想になりやすいです。

でも、それをするにもすでに年収の3分の1を超える借金があることがほとんどで、そうなると総量規制の適用を受けるため新たな借入れはできません。

総量規制の詳細は以下ページをご覧ください。

総量規制が適用されるのは消費者金融からの借入れです。その一方で総量規制の適用を受けないのが銀行カードローン。

ただ、銀行は法律上、総量規制のしばりを受けないだけで、実際には消費者金融とほぼ同じ足かせがあると思っていた方が良いです。

というのも2017年4月以降から自主規制として、総量規制と同じ仕組みを導入しました。これにより、おまとめローンを除き年収の3分の1を超える融資は審査に通りません。

これはメガバンクや地銀をはじめ金融機関全体が足並みをそろえています。

【参考サイト】

全銀協「銀行による消費者向け貸付けに係る申し合わせ」
https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news290336.pdf

総量規制の影響を受けないのがおまとめローン

総量規制の影響を受けないおまとめローン

基本的に、消費者金融であれ銀行であれ総量規制があるのが実態です。

ただ、なにごとにも例外があるように、カードローンにも総量規制の影響を受けることなく、年収の3分の1以上借りられる方法があります。

それが「おまとめローン」といわれるローンです。

複数の業者から借りているローン残高を、より低金利のローンに一本化する(借り換える)ことを言うのですが、

メリットは言うまでもなく、

  1. 月々の返済額が減る
  2. 今より低金利になるので利息支払いが減る
  3. 返済が1社にまとまるので管理が楽チン

などがあります。

一方で、元金がなかなか減らない、返済額が少なくなることで総返済額が増える、といったデメリットもありますが、今よりも確実に有利なローンに借り換えることができます。

おまとめローンはなぜ総量規制の対象外なのか?

同じローンなのになぜ対象外になるのか不思議に感じるかもしれません。

ですが、「顧客に一方的に有利となるローン」は総量規制の対象外になっていて、年収の3分の1を超えても審査が可能になっています。

【参考サイト】

日本貸金業協会「総量規制にかかわらず、お借入れできる貸付けの契約」のQ2
https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/total_regulation.php

クレジットカードショッピングをおまとめできる?

よくある質問に「クレジットカードのショッピングをおまとめできる?」がありますが、結論から言うとおまとめローンを組めません。

ゴマンとある貸金業者の中でどこの業者が扱っているのか?という問題ではなく、そもそも貸金業者はおまとめローンにクレジットカードショッピングを含められない事情があります。

ショッピング取引は貸金業法のかやの外

実は(ちょっと小難しい話になりますが)クレジットカードのショッピング取引には、貸金業法ではなく割賦販売法という法律が適用されます。

クレジットカードショッピングのリボ払いも分割して支払うということでは、キャッシング・ローンと同じ返済方法ですが、法律的には違うカテゴリーです。

おまとめローンは、貸金業法のもとで規制されていることなので、カンタンに言ってしまうと「部外者は一緒にしないよ!」ということです。

あくまでも、貸金業法という監視の下におかれる「お金の貸し借り」にしか使えないというのがおまとめローンの実態です。

でも、救済策はある

じゃあ、クレジットカードショッピングのおまとめは、あきらめるしかないのか?というと、対応策がないわけではありません。

おまとめローンという商品ではカバーできないだけで、今の借入金利よりも低い金利でどこか1社でローン契約ができれば、実質、おまとめローンを組む時と同様に毎月の返済負担を軽減させることはできます。

ローンの使い方としてはベストではないし、邪道だと言う人がいるかもしれませんが、クレジットカードショッピングの支払いができなくて、自分の信用にキズをつけるくらいなら、それを避けるために活用するのはアリだと思います。

もし利用するのなら、金利が低さで銀行カードローンになります。


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