いずれ年金なんてもらえなくなるから
あてにしていないし、
真面目に年金保険料を払っているのが
バカバカしい。
もう払いたくない、、、
そんな声を聞くことがあります。
特に若い年齢の方に多いですね。
その気持ちはわかりますが、
大事なことが見えていない可能性があります。
もし本当に
保険料を払わなかったら
めちゃくちゃ損をします。
年金保険料なんて払いたくない、、、
そう思うのは、
早い話が損得勘定ですよね。
自分が支払った保険料の分だけ
老後に年金として戻ってこないなんて
アホらしい、、、
↑これはちょっと勘違いもありますが、
それは一旦横におくとして
人は得な思いをしたいし、
損はしたくないものです。
年金に関しても同じですよね。
でも、損得勘定で言うなら
年金なんてもうどうでもいいから
保険料を払いたくないという極論は
損することに他ならないんです。
それはなぜか?
「年金を払うのは損」は逆に損している
理由はいくつかあるんですが、
まずは国民年金の原資。
20歳以上のすべての国民に
加入義務がある年金ですね。
老後にもらえるこの国民年金の原資は
現役労働者が支払った
保険料だというのは知っていても
国のお金が投入されていることを
知らない人もいます。
国民年金の原資の半分は
国が負担しています。
つまり、
税金が投入されているということ。
働いていたら黙っていても
税金を納めることになります。
年金に批判的な人も
税金を納めることは仕方ないと
思っているはず。
でも、その税金の一部から
年金が払われていることを知ったら
どうでしょう。
年金保険料を払わないということは
年金をもらう権利を
自ら放棄しているわけで、
せっせと働いて納めた税金の恩恵を
自分だけが受けられないわけで、
損得勘定で言ったら
矛盾する話です。
支払った見返りがないというのも間違い
支払った分だけ将来返ってこないのは
許せないという意見もありますよね。
でも、これも間違っています。
今、年金をいちばん不安視している
20代の人であっても、
負担以上の年金を
もらえるようになっています。
具体的な数字で言いますね。
現役時代の保険料負担額に対する
将来の年金の給付額を
倍率で示すと、20代の人は
国民年金は、1.5倍以上
厚生年金は、2倍以上
負担した額よりも多く
給付が受けられる仕組みになっています。
もちろん、
今、年金をもらっている人と同じ額を
将来もらえるわけではありません。
現在、給付を受けている年代は
3倍とか4倍くらいの倍率なので
年代格差があるのは事実。
しかし、少なくとも
負担した分が戻ってこないということは
若い人であっても
今の制度設計上はないんです。
興味がある人はこのレポートを
覗いてみてください
↓ ↓
厚生労働省「平成26年財政検証結果レポート」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12500000-Nenkinkyoku/report2014_section5.pdf
厚生年金は会社からのプレゼントが半分
まだありますよ。
厚生年金に加入しておらず
国民年金のみの僕のような人間からしたら
会社員がうらやましい。笑
なぜなら、
厚生年金保険料の半分を
会社が負担してくれているんですから。
厚生年金は月給や賞与に対して
18.3%の保険料が天引きされます。
でも、その保険料は
本人と会社で折半していることは
知っている人もいると思います。
18.3%の半分、9.15%は
会社が負担してくれていて、
将来、その分まで
年金として受け取れるわけです。
仮に10万円の年金をもらうとしたら
半分の5万円は
会社からの贈り物のようなもの。
こんな得なことはないじゃないですか?
大衆は常に間違う
年金に対する意見は
様々あっていいと思います。
今日の話を聞いても
オレは年金なんて不要、というのなら
それでもいいと思います。
国には怒られますけど、
その人の人生なので、、、
でも、知らなかったことで
判断を間違っていたらもったいない。
世の中、自分が知らないことや
勘違いって多いです。
勘違いするのは
マスメディアの影響もあると思います。
目にすること耳にすることが
総じて同じことを言っていると
そういうものだと思ってしまいます。
でも、権威あるマスメディアであっても
営利企業ですからね。
自分に都合の良い報道をします。
間違ったことを言っていなくても
取りあげる切り口、伝え方次第で、
受ける印象はぜんぜん違いますから。
政治家だって、
著名な評論家でも同じ。
良し悪しは別にして
自分の利益のための言動が
どうしてもあります。
すべてじゃないですけど、
そういうものだと思って
情報に接しないと
鵜呑みは損をします。