前回の記事の続きで
警察から連絡がきた話をしようと
思っていましたが、

別で面白いことがあったので
急遽そちらの話をします。


アフィリエイトするなら
知っておかないと
かな~りヤバイ話です。

消費者庁の方針を受けた動きが始まった

なにがあったかというと、
取引のあるASPからメールが届きました。


内容はと言うと、
とあるクライアントの広告ガイドラインが
変更されたので同意せよと。


『まあ、よくあるヤツかー』

って思っていたら、
いつもと違ってちょっと重い内容なんですよ。

普段、ガイドラインの変更は日常茶飯事、
同意するもしないもなくて勝手に変わります。


でも今日のは、
わざわざ同意を求めてくるので

『ん?なんかいつもと違う』

って思ったわけですね。


何に同意するかというと2つあって、


まず1つ目が、

  • 記事単位で広告主より提携承認が下りた記事のみ掲載可能


要するにアフィリ案件の提携承認が
今までの「サイト単位」ではなく
「記事単位」になるということ。


記事単位の提携審査って

『七面倒臭い!』

って感じじゃないですか。

アフィリエイター、ASP、広告主にとって
手間が増えることがあっても
誰にもメリットなんぞないですから。


2つ目が、

  • 商標記事、単一訴求記事については「広告」の表記が必要


要するに案件を紹介しているページには
「広告」表記を義務化しますよってこと。


今のネットユーザーはリテラシーが高いので
みんなアフィリリンクだとわかっています。

だから広告表記をしたからといって
見込み客が逃げていくわけでもなく、

(多少は影響があるかもしれませんが)

まあ時代の流れだから仕方ないよね
っていうのが正直な感想でした。

景品表示法におけるアフィリエイターの責任

僕としては、この2つの縛り自体は
特段気になりませんでした。

でも、ますますアフィリの風当たりが
強くなるよなーって思ったんですね。

消費者庁もそういう方向性の方針を
出していますから。

↓↓
伊藤消費者庁長官記者会見要旨
https://www.caa.go.jp/notice/statement/ito/029397.html


今はまだアフィリサイトの記事責任は
景品表示法上において
広告主の責任として捉えられています。


広告主が広告の基本的な表示内容を
決定しているわけでしょ!ってスタンス。

でもアフィリエイターとしての責任は
当然のこととしてありますからね。


アフィリエイターにも責任はあるけど、
いきなりそこまで手を伸ばして
厳しくしちゃうと

アフィリ広告市場の縮小を招く可能性があるので
後回しにしているだけです。


まずは広告主が責任を負うべき主体だと
位置付けられているだけのこと。

優先順位の問題です。


いずれアフィリエイターも
広告主と同じように罰則付きで
責任を問われるのは時間の問題。

 

そういえば、
ちょうど1年前にこんなことがありましたよ。

育毛剤のアフィリサイトで
合理的な根拠なく発毛効果を大々的に訴求したことが法律に触れ、

景品表示法の違反行為とみなされて
1,747万円の課徴金納付命令が出されました。


罰則は育毛剤の販売会社(広告主)に課されましたけど、
本筋はアフィリサイト運営者の責任だと思いますね。


今後、広告主とサイト運営者の責任分担が
法律上で整理された際には、

アフィリサイト運営者に対して
課徴金納付命令が出されることがあっても
ぜんぜんおかしくないですよ。


そういうことはまだ先だとしても
その方向に向かっているのは確かでしょうね。

これからもっともっと規制は厳しくなりますよ

消費者庁の方針を受けて動き出した広告主は
まだ一部だと思います。

でも、僕に来たように業界大手の広告主が
動きましたからね。

大手が動き出せば競合、下位企業へと
波及していくものです。

そのうち一気に広がるでしょうね。
おそらく。


そして、

『アフィリエイター潰しだ〜!』

みたいに大騒ぎになるかもしれません。

でも別にそれならそれで良いんです

個人的にはウェルカムな話。

なぜなら悪質アフィリエイターが退場していくだろうから。

そうすれば競合が少なくなって
単純に良いじゃないですか。笑


人をだましたり、煽ったりして

「儲けられれば他人の事はどうでもいいんだわ』

と自分の利益だけ考える輩が消えて
仕事がやりやすくなるってもんです。


そういう一部のお行儀の悪いアフィリエイターがいるから
アフィリ業界全体が「悪」だという
イメージができているんですよね〜。

h2 アフィリエイトは社会貢献する立派なビジネス

でも冷静に考えたらわかりますが、
アフィリエイト広告そのものが
問題のある広告手法ではないんですよ。


なぜならアフィリエイト広告は
アフィリエイターが創意工夫をして
消費者目線で体験談などを記載していますよね。

お金も時間も費やしています。

それって消費者にとったらありがたいこと。


広告主(事業者)が公式サイトで書けないことを
アフィリエイターが記事にしてくれるわけです。
 
これも広告主にとっては
少ない費用で効果のある広告ができるメリットがあります。


つまり消費者にとっても
広告事業者にとっても重要な広告手段なわけ。

消費者利益にもつながるし、
商品・サービスの販売事業者の商売も応援している。


アフィリエイターってそういう仕事です。

ちょっと格好つけて言うと
社会貢献する立派なビジネスだと思いません?


アフィリエイト広告が問題じゃなくて、
一部の悪質なアフィリエイターが問題なだけ。


一部の「悪」が健全な全体を「悪」にしてしまうことが
よくありますよね?


だからそういう一部の悪い輩が
アフィリ業界で居座りにくくなる動きは、
喜ばしいこと。

自分の仕事を邪魔するヤツが
いなくなるわけですから。笑

アフィリエイターとしての意識を変える

まあ、アフィリに取り組む際の窮屈さは
今後どうしても増してくると思いますけど、

まともな業界として認知されるようになるなら
ある程度のやりにくさは許容範囲じゃないですかね。


『今より厳しくなったらどうしよう』

とか気にしていても
その流れは止められないわけだから、

とにかく普通に真面目にまともな事業として
アフィリエイトをやれば良いだけのこと。


あえて言うとしたら、

アフィリエイターとしての意識を
もうちょっと変えた方が良いってことですかね。


広告主のプロモーション活動の遂行の補助みたいな
気軽なノリでやるんじゃなくて、

広告主と同じように商品サービスを提供する主体として
誰からも後ろ指を指されないサイト運営をしないと
いずれはじかれるのが時間の問題でしょうね。


すでにそういう感じになってますし。


サイトに運営者情報がないことなど論外だし、
問合せ窓口がちゃんとあるとか、
そういったことが当たり前にできている上で、

どれだけユーザー目線で情報提供できるか、
ここの勝負だと思います。

アフィリエイトにも事業者としての覚悟が必要

アクセスを集めるためにいつまでも
事件・事故とか芸能系ニュースの記事を量産していたら、
痛い目にあいますからね。


サイトが飛ぶくらいならまだいいですけど、
今は普通に訴えられますから。


前述した育毛剤サイトのように
1,747万円もの課徴金支払いを命じられたら
普通の人なら人生崩壊します。


お金欲しさに有ること無いことを書いて、
それで得られる収入以上の課徴金を払わされたら
何やってるんですか?ってことです。


もしちょっとでも心当たりがあるのなら
今のうちに軌道修正した方が良いって
誰が考えてもわかることですよね。


今後もアフィリの風当たりは強くなります。

その中で真面目に一生懸命取り組むのか?
アフィリに見切りをつけるか?

なんにしても「覚悟」です。

 

 

◇ 追伸

アフィリエイト広告に関して
国でどんな議論がされているのか?

興味がある人は消費者庁の資料を
見てみると良いですよ。

PDF資料で68ページありますが、
46〜49ページだけ読めば
全体感がわかります。


消費者庁「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/review_meeting_003/assets/representation_cms216_220215_01.pdf