ビジネスに関係する検定は世の中にたくさんありますが、「クレジット審査業務能力検定」はあまり聞きなれないと思います。
それもそのはずで、クレジット業界の審査業務に携わっている限られた人が対象の検定制度だからです。
このページでは、ぜにぞうが認定を受けているクレジット審査業務能力検定がどんなものか、その概要について解説します。
クレジット審査業務能力検定制度とは?
クレジット審査業務能力検定制度は、一般社団法人日本クレジット協会による民間の検定制度です。
日本クレジット協会は、クレジット産業の健全な発展に資することを目的に設立されたクレジット業界の総合団体で、会員企業の人材育成のための資格・研修制度を数多く運営しています。
クレジット審査業務能力検定制度はそのひとつで、クレジット、ローン、リースなど各種審査の幅広い知識と実施能力を修得することを目的にしています。
検定制度には2つのコースがあり、ひとつが「審査業務能力検定一般コース(クレディッター)」、もうひとつが上級制度の「審査業務能力検定上級コース(シニアクレディッター)」です。
この検定に合格しなくても審査業務につくことはできますが、受験を推奨していたり、人事考課の対象として昇給・昇格の要件に導入している会社もあります。
受験資格は、一般社団法人日本クレジット協会の会員企業・団体の職員等に限られるので、一般の人は資格取得することはできません。
ちなみに、ぜにぞうの合格年月は平成7年3月です。
認定までの流れ
クレジット審査業務能力検定は、いきなり試験があるわけではなく、まず通信講座を受講する必要があります。
通信講座を受講のうえ添削課題を提出し一定の点数をクリアすると、はじめて検定試験の受験資格が与えられます。そして検定試験で一定の点数をとることで、はれて認定されます。
認定講座受講(毎年8月から10月の3ヶ月間)
↓
添削課題提出(2回)
↓
添削課題を提出期限内に提出し、かつ70点以上で講座修了者として認定され、認定試験の受験資格が付与
↓
認定試験(100点満点中、一般コースは70点以上、上級コースは80点以上で合格)
↓
認定
受験者数と合格率の推移
一般の資格検定と違い、社内研修の性格が強いので、比較的合格率は高めで推移しています。
▼一般コース年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2009年 | 1,780 | 1,486 | 83.5% |
2010年 | 1,349 | 1,286 | 95.3% |
2011年 | 1,230 | 1,161 | 94.4% |
2012年 | 1,254 | 1,094 | 87.2% |
2013年 | 1,598 | 1,325 | 82.9% |
2014年 | 1,495 | 1,231 | 82.3% |
2015年 | 1,445 | 986 | 68.2% |
2016年 | 1,684 | 1,539 | 91.4% |
2017年 | 1,517 | 1,391 | 91.7% |
2018年 | 1,361 | 1,169 | 85.9% |
合計 | 61,671 | 52,379 | 84.9% |
▼上級コース
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2009年 | 1,015 | 634 | 62.5% |
2010年 | 974 | 362 | 37.2% |
2011年 | 965 | 430 | 44.6% |
2012年 | 928 | 372 | 40.1% |
2013年 | 968 | 356 | 36.8% |
2014年 | 1,028 | 233 | 22.7% |
2015年 | 1,016 | 93 | 9.2% |
2016年 | 913 | 321 | 35.2% |
2017年 | 749 | 459 | 61.3% |
2018年 | 638 | 242 | 37.9% |
合計 | 39,609 | 16,180 | 40.8% |
参考)2019年度 クレジット債権管理士認定制度のご案内
https://www.j-credit.or.jp/license/download/news20190318a2.pdf