事業資金の調達方法といえば、銀行の融資か、その他の金融会社が扱うビジネスローンといったところがポピュラーです。というか、それくらいしか思いつかないのが普通です。
なので、事業ローン等の審査に通らない場合は、闇金融の戸をたたくわけにもいかないので、その時点でお金を作る道が閉ざされてしまうことになります。
でも、お金を作る手立ては残っています。もちろん正攻法で。個人としてでは無理ですが、経営者(個人事業主含む)であれば資金調達できる可能性がグンと高まる方法です。
それが融資以外でお金を調達できるファクタリングというサービス。
銀行や貸金業者の融資・ローンを利用できない経営者に残された唯一の方法といっても過言ではなく、売掛金さえあれば利用できる国も認めている方法です。
↓このページの解説動画(5:47)↓
ファクタリングとは
ムチャクチャ簡単に言ってしまうと、まだ入ってきていない売上を先に資金化できる方法です。
もう少し具体的に言うと(少々専門用語が入ってしましますが)、
持っている売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、取引先からの入金を待たずにすぐキャッシュを手にできる仕組みのことです。
手数料は発生しますが、融資とか借入金とは全く別物になり、もちろん取引先に知られずに利用できます。
正直なところ認知度は低いので、もしかしたら怪しい印象を持つかもしれませんが、国も奨励しているまっとうな金融取引です。
国も認めている方法
実は、売掛金を活用した資金調達は国も認めています。
例えば、建設業界では国土交通省が「下請債権保全支援事業」の一環として、ファクタリング会社を紹介している事業もあります。なのでまったく身構える必要はありません。
また、経済産業省も「売掛債権を活用した資金調達が正当な資金調達手段であることの周知徹底が必要」という見解を出しています。
経済産業省「中小企業における資金調達の課題~売掛債権担保及び動産担保の活用に向けて~」
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/h19pdf/20073801.pdf
後で説明しますが、銀行融資や事業ローンと比べると手数料は少し高めですが、売掛金さえあれば誰でも利用できる資金調達方法なので、もっとも確実に事業資金を手にできる方法だと、ぜにぞうは思っています。
融資でも借入金でもない
事業資金を手に入れるという点で、「お金を借りる」ことと似ていますが、
あくまでも「売掛金を買い取ってもらう」ということなので、ファクタリングは融資でも借入金でもありません。
少し乱暴に言うと、デパートの商品券を使わずに、金券ショップで買い取ってもらうようなイメージを持ってもらえると良いと思います。
審査基準が融資とは異なる
もちろん手続き上の審査はありますが、融資ではないので、銀行審査のような高いハードルはありません。
赤字であろうが、信用情報に問題があろうが、税金滞納していようがそんなことは関係ありません。
回収見込みのある売掛金かどうかがポイントになるので、自社が審査対象というよりも取引先がフォーカスされます。
融資というのは、借りる側の自社が審査対象になりますが、ファクタリングは審査のポイントが違っていて、どちらかというと取引先(売掛先)の審査が重要視されるということです。
なぜなら、売掛先企業がきっちり期日に払ってくれることを前提にしたスキームだからです。
なので、一般的な資金調達ではハードルになってしまう以下のような場合でも、利用できるというメリットがあります。
- 銀行融資取引を断られた
- ビジネスローン・事業ローンの審査が通らない
- 審査~入金までに1か月以上
- リスケ(返済猶予)中
- 不動産や保証人がない
- 税金滞納
- 信用情報に問題がある
- 赤字決算
- 債務超過
- 資金ショート寸前
- 急な注文、事業拡大への対応
上記の問題があっても、担保や保証人不要(代表者個人の保証も不要)で利用できるうえ、信用情報にはいっさい影響はありません。融資ではないのでもちろん負債にもなりません。
最短で即日の入金も可能
銀行融資の審査に落ちても利用できることと並んで、ファクタリングの大きなメリットが、資金化までのスピードがムチャクチャ速いことです。
銀行融資であれば、通常1~2か月の審査期間がかかるので、急ぎの時には使い物にならないことが多いです。これは多くの経営者に共通している思いだと思います。
それに対してファクタリングは、書類の審査、売掛金の入金予定日などにもよりますが、
最短で当日、長くても1週間で資金化が可能です。
売掛先が倒産しても責任を問われない
「万一、売掛金が入ってこなかった場合は、返済しないといけないんでしょ?」と思うかもしれませんが、仮に売掛先が倒産しても責任は問われません。
というのも、ファクタリング会社は売掛先企業の信用力を判断した上で、売掛先の倒産リスクも含めて買い取りするからです。
もちろん、売掛先の倒産リスクに応じて買い取りの手数料は変わってきますが、とは言っても、取引先が倒産してしまっても支払い義務を免れることができるので、後々、借金を背負うようなことはなく安心です。
手形買取や手形割引であれば、万一、手形の振出人が倒産した場合、買い戻しを請求されますが、ファクタリングではその心配はありません。
取引先に知られずに利用できる
「売掛金を資金化できるのはありがたいけど、そんな話、取引先にはできないんですけど」と思うかもしれませんが、その点も心配はいりません。
以前は、自社、取引先(売掛先)、ファクタリング会社の3社が合意する形でファクタリングが行われるのが一般的でした。
でも、それでは取引先側の目には、債権を売却するということは、資金繰りが悪化しているというようにネガティブに映ってしまいます。
それがネックになってファクタリングがあまり利用されなかった背景がありますが、
現在は、取引先に通知をしなくてもいい2者間の合意で済むスキームがあるので、取引先にまったく知られずに利用できます。
唯一のデメリットは銀行融資よりも手数料が高いこと
メリットばかりが目立つファクタリングという仕組みですが、デメリットがないわけではありません。
それは、銀行融資やビジネスローンと比較して、手数料が少々高いという点です。
もちろん、闇金のように法外な利率をとられたりはしませんが、売掛先会社の倒産リスクをファクタリング会社が負う形になるので、無担保、無保証ということを踏まえると、どうしても高めになってしまいます。
手数料の水準は、売掛先や審査内容によって変わるので一概にいうことができませんが、目安としては0.5%~20%。
見積もりは無料なので、その数字を見てから実行するかどうか判断することもできます。
ファクタリングを装ったヤミ金融に要注意
ただ、中小企業の経営者を狙い、ファクタリングを装って、貸金登録のない業者が、債権を担保とした違法な貸付けを行っている事案も確認されています。
闇金融は個人向けだけでなく、事業者もターゲットにして近づいてきます。
金融庁の以下サイトに、参考になるアドバイスがあるので、チェックしておきたいです。
【参考】金融庁 貸金等に関する相談事例
ファクタリング業者と名乗る者からの勧誘に対するアドバイスがあります https://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/advice04.html#02
ファクタリングサービス会社
一括見積査定ができるチョウタツ王
チョウタツ王は、各種メディアでも紹介されている無料でファクタリングの一括見積査定ができるサイトです。
ファクタリングを利用するユーザーは相見積もりとして、複数のファクタリング業者(2~3社程度)へ申込を行うことが一般的。でも、ファクタリング会社は、全国で100社を超えるほど存在するので、相見積もりを依頼する会社を探すだけでもかなりの労力。
チョウタツ王の一括見積査定サービスは、複数社へ申込を行う手間や労力を軽減するだけではなく、提携する最大8社のファクタリング会社が提示した売掛金の買取額の相見積もりを行うことができます。
無料診断サービスの資金調達プロ
自社の売掛金で、どのくらいの金額が得られるのかをざっくり知りたいという場合は、「資金調達プロ」という無料診断サービスがあるので利用してみると良いと思います。
利用事業者数1万社を突破している人気のサービスで、24時間利用可能。個人情報を入力することなく、簡単な項目入力で10秒程度の操作で済みます。東証一部上場企業(株式会社セレス)が運営しているサービスなので信頼性もバツグン。
資金調達プロの公式サイト上に、1日~3日で数百万円、数千万円を調達した事例も紹介されているので、かなり参考になると思います。
なお、利用条件として、事業資金専用であること、100万円以上の売掛金あることが必要です。
圧倒的なスピードのアクセルファクター
ファクタリング会社 アクセルファクターの他社にない強みは、「圧倒的なスピード」「柔軟な審査」「少額取引歓迎」の3つ。
即日をうたうファクタリング会社の多くが「審査結果の通知は当日中…」「極少額であれば即日…」など限られた条件下での対応。でもアクセルファクターは可能な限り即日入金を目指し、万が一翌日以降になる場合も具体的な入金予定を伝えてくれるので安心。
また、他社でNGとなった案件も積極的に買取りし、審査通過率は90%を超えています。数十万円の買取は敬遠されがちな業界ですが、買取額の下限がなく300万円以下に特化していることが高い審査通過率につながっています。