個人向けの借り入れと言えば、消費者金融が長い間、幅をきかせていましたが、最近は銀行がカードローンを積極的に推進しています。
今までは、銀行と聞くだけで、敷居が高いとか、手続きが大変というイメージがありましたが、いまや銀行カードローンは身近な存在になっています。
そこでこのページでは、銀行カードローンのメリット、デメリットを消費者金融と対比してわかりやすく解説します。
また、ぜにぞうが借りやすいと分析している銀行系カードローンを厳選して紹介しています。
消費者金融と対比するとメリット・デメリットが浮き彫りになる
銀行と消費者金融は、商売としての生い立ちが違えば顧客層も違います。
なので、同じ「お金を借りられるサービス」であっても、やはり提供者が異なれば、商品の細かい部分では違いがあります。
知名度のある銀行であれば、安心できる一面がある一方で、やはり、ちょっと敷居が高いイメージもまだあるので、消費者金融と比べて、良いのか悪いのか、よくわからないと言う人も多いです。
この「良し悪し」は、ハッキリ言って人によって評価が変わってきます。
金利が多少高くても、とにかく審査に通りやすい方がいいとか、30万円レベルじゃなく100万円くらいの限度額がほしいとか、できれば即日、お金がほしい、、、など、
その人の状況や目的によって銀行カードローンに対する相性が変わるので、銀行カードローンがどんなものなのかをざっくり理解できるように、ここでメリット、デメリットを整理してみましょう!
<銀行カードローンのメリット・デメリット>
メリット |
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デメリット |
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メリットの解説
銀行カードローンのメリットは、なんといっても消費者金融よりも平均的に金利が低いことがあげられます。
なぜ低い金利で借りられるかというと、そこが銀行の最大の強みとも言えるのですが、消費者にお金を貸すためには、あらかじめお金を準備しておかないといけませんよね。
消費者金融は、基本的には銀行から資金を調達して、つまり金利を払ってお金を借りたうえで、それを消費者に融資をしています。
ところが銀行は、私たちから集めた預金があるので、それそのまま使えるわけです。銀行は融資するお金を調達するコストがない分、金利を抑えることができるというわけです。
それと、銀行が貸金業法の規制を受けないことによるメリットも大きくて、消費者金融より自由度がたくさんあります。
総量規制の対象外なので、年収の3分の1という融資上限の規制を受けないで借りられることや、収入証明書などの必要書類が少なくて済んだり、高い利用限度額が設定しやすいということがあります。
※総量規制については以下のページで詳しく説明しています。
総量規制は、キャッシングを利用する時に知っておくべき基礎知識の中でも一番重要。貸金業法の総量規制について、より深く、よりわかりやすく解説しています。
さらに、銀行内の他の商品の利用によって金利を引き下げるサービスを行ったり、コンビニATMなどで利用できたりするのも魅力的です。
デメリットの解説
メリットの多い銀行カードローンですが、デメリットもいくつかあります。
まず、審査が消費者金融よりも厳しい傾向があります。これは、顧客信用度が消費者金融よりも少し高めの層をターゲットにしているということが言えます。
それと、これは銀行カードローンの仕組みの特徴なのですが、保証会社というのがバックに控えています。
※銀行カードローンの保証会社については、以下のページで詳しく説明しています。
銀行カードローンを申し込む時に登場する保証会社について解説しています。保証会社の正体や役割について、知っておいた方がよいことをまとめています。
なので、銀行と保証会社の2社の審査通過が必要です。実際の貸し手である銀行の審査が通っても、保証会社がNGを出せば借りられないということです。
お金を手にできるまでのスピード感ですが、即日キャッシングできる可能性もありますが、3~5営業日かかることを想定しておいた方がよいです。
それから、万一、返済が一定期間遅れると、保証会社へ債権が移って、以後はその保証会社から返済を要求されることになります。
借りやすい銀行系カードローン|業界歴25年の元貸金業者マン厳選
銀行カードローンと消費者金融の違いがざっくりわかったところで、25年の業界歴を持つ元貸金業者マンのぜにぞうが、借りやすいカードローンの筆頭だと思っているカードローンを紹介します。
借りやすいというと審査ハードルの観点だけから消費者金融を連想しがちですが実はそうでもありません。
銀行カードローンの中には、ステイタスと高機能を兼ね備えているのに、銀行本来の厳しい審査基準が適用されない商品もあるので参考にしてみてください。
借りやすいの定義
キャッシングしやすい業者名を明かす前に、ぜにぞうがどういう基準で選んだのか?をはっきりさせておきたいと思います。
ぜにぞうが考える「キャッシングしやすい」条件ですが、結構こだわりがあります。
もちろん、審査が通りやすいことが最重要なのですが、例え審査をクリアできたとしても、「使い勝手、メチャ悪っ!」ということでは意味がないので、使い続けていく上で不満を感じないスペック(利便性)だということもポイントです。
さらに、ちょっとぜいたくかもしれませんが、持っていて恥ずかしくないことも結構大事かなと思っています。つまり、
- 審査ハードルが低い
- 利便性で劣らない
- ステイタスが高い
「そんなイイとこ取りした、ぜいたくなローンなんて、ありっこないっしょ?」と思うかもしれません。
でも、金融業界は今、かなり競争が激化していて、他社との差別化を図るために独自路線の商品が出ています。
情報があまりにも多いために知らないだけで、実は、上で書いた条件をクリアしているローンがあるので次で詳しく紹介してみたいと思います。
借りやすい銀行系カードローンは?
ぜにぞうが借りやすい銀行カードローンとして一押しするのは、銀行カードローンの最高峰ともいえるステイタスの高いメガバンクのローンです。
それが三菱UFJ銀行のバンクイックです。
「メガバンクの審査って特に厳しいはずなのに、借りやすいって信じられない!」と思うかもしれませんが、実はそこには深いワケがあります。
そのあたりの事情を下で説明しますが、おそらく読み終わる頃には、他の銀行はもとより、消費者金融に申し込むよりバンクイックの方がダンゼン良い!と思ってもらえると思います。
バンクイックの借りやすさの秘密
審査の観点
他のメガバンクには、みずほ銀行カードローンや三井住友銀行カードローンがあります。
他の2行をおさえてバンクイックがなぜ借りやすいかという理由は、銀行カードローンの戦略がバンクイックは他行と全く違うということがあげられます。
どういうことかと言うと、銀行の融資というのは「担保をとって」その範囲内で融資するのが今も昔も変わらない姿です。銀行は有担保融資のプロ集団です。
ところが、銀行カードローンは無担保・保証人なしという商品性なので、無担保融資のノウハウが少ない銀行としては、慎重な審査にならざるをえません。
銀行カードローンの審査基準が高いというイメージは、そういう事情が背景にあります。
一方でバンクイックが他行と何が違うかというと、少し乱暴に言うと、ノウハウがないなら自分でやらずに、無担保融資のプロである消費者金融にサポートしてもらえば良い!という考えに立っているということです。
バンクイックが白羽の矢を立てた消費者金融がどこかというとアコムです。
同じ金融グループのメリットを活かすことで、他行を圧倒する借りやすさを実現しています。バンクイックが銀行本来の厳しい審査基準ではない理由
「消費者金融にサポートしてもらったとしても、銀行の商品なんだから、審査基準は銀行の厳しい基準になるはずでしょ?」と思いますが、そこがバンクイックが借りやすい理由の肝になるところです。
アコムは表面的にはバンクイックの保証会社に位置づけられています。
通常、保証会社は不良債権が生じた時のリスクの引き受け役、黒子であって、銀行カードローンの主体はあくまでも銀行です。
ところがバンクイックは、審査段階からアコムのノウハウで運営されているといって過言ではなく、実質アコムが主体で動くスキームです。
つまり、銀行本来の厳しい審査基準ではないということです。バンクイックが従来の銀行の厳しい審査ではない理由は、以下のページで詳しく解説しています。
三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックは審査が厳しいイメージがあり敬遠されがち。しかし実は銀行本来の厳しい審査基準が適用されない敷居の低さがわかっており、その理由を解説しています。
もしかしたら気づいているかもしれませんが、他の2行のローンは三井住友銀行カードローン、みずほ銀行カードローンというように、銀行名を冠にしたローン名。
それに対して三菱UFJ銀行は、銀行色を全く出さない「バンクイック」という名称で商売化しています。
この点も、あえて銀行色を消して敷居の低いローンのイメージを訴求する狙いがあります。
ともあれ、ステイタスの高いメガバンクのローンなのに銀行本来の厳しい審査基準が適用されない点がバンクイックの最大の強みです。
スペックの観点
銀行ならではの低金利なのはもちろんのこと、バンクイックは高スペックで死角がないとぜにぞうは思っています。
主なものをあげると、
- 全国の提携コンビニATMを手数料無料で利用できる
- 1,000円から借り入れできる(ATMによる借り入れの場合)
- 毎月の最低返済額が業界トップクラスなので返済にムリがない
- 口座を作らなくても申し込みできる
コンビニATM手数料が有料だったり、毎月の返済額がいきなり1万円近くだったりする業者がほとんどなので、比較すればするほどバンクイックの魅力が際立ちます。
ステイタスの観点
三菱UFJ銀行はメガバンクの筆頭ともいえる存在なので、ステイタスの面では文句のつけようがありません。
ローンというとネガティブなイメージがつきまといますが、メガバンクのブランドがそれを打ち消して、むしろ持っていてカッコイイ!と言ってもいいかもしれません。