芸能人やスポーツ選手よりも、もっと言えば政治家先生よりも公務員の方がキャッシング審査ランクが高いと聞いたら驚く人もいるんじゃないでしょうか。
でもそれが実態。このページでは、なぜ貸金業者がキャッシング審査の際、公務員をいちばん評価の高い職業として扱うのか、その理由を解説しています。
なぜ公務員は有名芸能人よりも評価されるのか?
キャッシング審査では、スコアリングシステムと呼ばれる仕組みによって、職業別に細かなランク分けがされています。
勤務先の規模や勤続年数などでもスコア(点数)は違ってくるのですが、職業によってある程度、スタート位置が決まってしまいます。
スポーツのトーナメント戦で言えば、1回戦から勝ち上がっていかないといけないチームがある一方、第1シード、第2シードというようにシード権のあるチームが存在するような感じです。
キャッシング審査でシード権を獲得する、つまり高い評価を受けるのにはある原則があります。それが何かというと、
『必ずしも高収入の人ではなく、長期的に安定した収入を見込める人が高く評価される』
ということです。「長期的に安定した」という部分が重要ポイントです。
この原則を踏まえて考えると、自営業者よりもサラリーマンの方が、民間企業のサラリーマンよりも公務員の方が審査上の評価は高いということになります。
自営業者は稼ぎを全て自分のものにできるから資産家が多いし、大手上場企業の社員だったら高収入なのに、それより公務員の方が評価が高いって信じられないという人がいるかもしれません。
でも、実際、消費者金融業者は公務員を最上のお客に位置づけているんです。なぜかというと、あくまでも「長期的に安定した」という観点で見ているからです。
なぜ、そんなに公務員が優遇されているのかを具体的に言うと
まず公務員は倒産のリスクはありません。公務員の倒産=国家の破綻ですからね。
リストラの可能性も低いです。公務員の定数削減というような議論が持ち上がっても、民間企業のように大胆な人員削減はまずありません。
給料の大幅ダウンもないですよね。国の税収が減っても、減った分だけ給料が下がるなんてことはありません。民間企業だったらボーナスカットみたいなことって平気でありますからね。
さらに、これらの安定性に加え、公務員の資質を優遇する視点が消費者金融にはあります。
最近では公務員が犯罪を犯すニュースを目にすることもあるので、公務員の資質が疑われるようなケースもありますが、それはごく一部の人であって、基本、公務員の人は仕事柄、メンツを気にする人が多いので借りたお金を返さない可能性は低いと考えられています。
年収だけで比較すれば公務員の上をいく人間はわんさかいますが、たとえ年収が低くとも公務員と聞けば、手のひらを返したように丁寧な対応になるのが一般的な貸金業者の姿です。
憧れの職業ほど評価が低い!
そうは言っても、タレントとか俳優とかミュージシャンなんかは、知名度があるし、稼ぎも桁違いなので、公務員より評価が高いんじゃないの?と思うかもしれません。
でも、そんなことはないんです。
むしろ芸能人は、一般のサラリーマンよりも評価は低いと言っても過言ではありません。
なぜかというと、いくら人気で長者番付に載るくらい稼いでいる芸能人であっても一寸先は闇、1年先も同じように稼いでいる保証がないので査定はきわめて低いんです。
不動の地位を確立したこういう芸能人を除いてはそれが実情なんです。
▼Twitter上の投稿スポーツ選手も同じです。どんな一流選手であっても、毎年良い成績を残せるとは限らないし、ケガをしたら仕事ができなくなってしまいます。
選手生命を揺るがすような大きなケガをしないとしても、現役選手として働ける期間はサラリーマンに比べて極端に短かく、引退後に安定的な収入を見込める保証はまったくありません。
周囲に先生と呼ばれる偉い政治家のランクも低いというのが実態です。選挙で勝っている間は大きな顔で歩けるかもしれませんが、負けてしまえばただのオッサンです。
世間一般の目と違って、子供が憧れる職業ほど消費者金融業者の目からは評価ランクが低いという、ある意味おもしろい状況になっているのがキャッシング審査の世界です。